NPO The Hinuma Ecosystem Restoration Project
涸沼生態系再生プロジェクト
本日2012年5月24日(木)水と自然を守る会が中心となり「涸沼生態系再生プロジェクト」を設立させていただきました。
設立総会会場 : 生活協同組合パルシステム茨城 みとセンター会議室
全国でも貴重な汽水湖「涸沼」は、自然生態系が循環していた今から50年前頃には、湖岸などに沈水植物群が繁茂し、農家の有機肥料に利用されており、また、魚介類にとって絶好の産卵場でもありました。水生植物を育む水質がバランスの良いミネラルを循環させていたことで、生物多様性が形成され、海から季節ごとの海水魚の遡上や淡水魚の繁殖で野鳥なども飛来し、食物連鎖による豊かな「涸沼」が形成されていました。
今ではすっかり様変わりしてしまったその「涸沼」の豊かな自然環境を取り戻すためには、一刻も早く様々な調査・研究・実験に着手する必要があります。
その為、涸沼生態系再生プロジェクト準備会では「生きもののゆりかご涸沼」復活をテーマに掲げ自然生態系の再生を目指し、
1・涸沼湖岸に水生植物郡をつくるための基礎調査および実験
2・涸沼の水質・ヘドロの浄化実験および放射線量調査
3・自然エネルギーの活用に向けた調査研究
を柱とする事業を継続して行い、成果を蓄積し、「涸沼」を中心とする農漁業の振興、観光、商工業の活性化につなげるために『涸沼生態系再生プロジェクト』を設立します。
合同による活動開始
8月23日 涸沼湖上調査
今回の湖上調査は水と自然を守る会との合同による湖上調査となりました。
参加団体:茨城パルシステム、大涸沼漁協、BM技術協会、茨城東高等学校、茨城町みどり環境課。
特別講師:つくば宇宙センター(元種子島宇宙センター所長)菊山先生
筑波大学 腰塚先生(水生植物のアドバイザー)
涸沼の湖上にて透明度や透視度、電気伝導度、水温などを測定し、湖水を採取して陸上にて簡易パックテストによる水質検査をしました。
また、湖底の放射線セシュームを調べるためへ泥の採取を涸沼上流(入り口)、中央、下流(出口)の3箇所で行いました。後日結果を報告します。