NPO The Hinuma Ecosystem Restoration Project

広浦漁港内へ栽培・生育・観察実験設備の設置(令和4年度本田記念財団よりの補助事業)

作業前の景観木枠の組み立て

水底の勾配で傾いている 令和4年度事業として本田記念財団より30万円の助成を頂きました。これを原資に今年度は広浦漁港へ沈水植物の栽培増殖観察施設を設置します。 最初の写真は作業前の設置場所風景写真です。2枚目の写真は木枠を水中で組み立てている物です。3枚目は水底の勾配がある為、その様子が水上に現れた物です。 この専用区域を設置するための大きさは約2坪です。水深20~90cmほどの場所へ木枠を高さ100cmに四角く区切り波除を作ります。 専用区を設置するため広浦漁港利用者組合、茨城町農業政策課、水戸土木事務所、国土交通省など関係機関より許可を頂きました。 設置してみると水中の勾配が大きいため前面へは水際部と比べると30cmほど違いがあります。組み立てるためユンボやユニック車などを使用しました。

木材を組み立てた後、浮き上がるのを防止する錘を乗せた

ユンボで水中の地ならし風景ユニック車で木枠を水中へ移動

会員の亀山さんは本業が建築業のためログハウスを作る要領で木材の四つ角を組み立てが出来るように加工してくれた。 当初は3寸角の間伐材を予定していたが背丈が低いということで在庫にしていた桁材を格安で調達し加工した。地上で持ち上げるとかなり重いので 浮き上がると言うことを考えないで居たが、水中に入れてみると浮き上がってしまいました。自重より浮力が優るということです。 その為、四方のかどにはコンクリートのブロックを背負わせることになりました。一つの角には約140キログラムほどの錘を乗せました。

10号素焼き鉢に植物を植え付け水中に設置

10号素焼き鉢、30個を用意し実験場脇のU字溝の水中から川砂交じりの土を採取して準備 沈水植物の植え付け鉢を投入

沈水植物の植え付け鉢を投入 関係機関の許可が出るのが遅れたため7月末より組み立ての作業をはじめた。8月例会と9月例会を利用して素焼き蜂の植え付けを終えた。8月に植えた植物は 養生期間がある為水中に入れても土に固定ができ余り動くことはなかったが、エビモなどは7月には暑さのため消滅してしまった。9月になると 植芽から芽が出始めたので植え付けることができたが、根が小さいので水が動くの浮き上がってしまう。骨を折りながらの植え付けを8種類終わった。 上部から水鳥などによる食害を防ぐため膨張ネットを被せた

植え付け終了後、上部に野鳥防止のネットを張る

桟橋の上に膨張ネットを張った施設案内の看板を手作り 木枠の占用区域を完了すると内部えの植え付けを済ませた。セキショウモ、コウガイモ、クロモ、ササバモ、リュウノヒゲモ、そして涸沼の周りから見つけた ヤナギモ、エビモ、マツモである。ヤナギモとエビモは今年は気温が高温のため、水温が上がり(30度超)夏越しが出来なく枯れてしまう物が多数出た。 マツモは近くの自生地に沢山有るので採取した。またこの植物は根を這わせなくても浮いた上体で成長が可能である。9月例会の時に植物のバランスを考えながら 水中に植え付けた物が、10月例会になると木枠内の水面の殆どをマツモが占領してしまっていた。その為、マツモの駆除作業が発生した。 11月の例会に会員と共に観察をしてみると殆どの植物がその姿を隠してしまっていた。枯れてしまったのか消滅したのか判断が出来ません。来春まで待ち発芽する事を 観察したいと思っています。写真に見える看板はネットで印刷だけを依頼した手作りの看板です。
令和5年度の事業として本田記念財団様から40万円の助成を頂けることが確定しました。事業内容は栽培実験場内へ井戸を掘り夏場の高水温を自動運転で28℃以下に保つ 設備の設置です。電源に使用するのは太陽光発電設備です。作業が完了した時に、内容については公開したいと思います。

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