平成30年登山記録
H30/6/22~24 燧岳―尾瀬ヶ原
1日目(22日) 自宅出発午前3時15分まだ暗い中を走り出す。御前山から美和村北斗星の前を通り大田原経由で塩原温泉―南会津街道を北上、会津田島より桧枝岐村御池駐車場へ、到着6時50分頃につく。 登山開始7時22分DIYGPSのスイッチON、御池駐車場より燧岳山頂を目指す。登山口は駐車場奥のところにあった。 夫婦と思われる初老の二人が先を歩いていた、程なく直登のコースと登らずに裏側より見晴らし十字路へ向かう分岐点にさしかかった。先を歩く組は見晴らし方面へ行った。 我々は燧岳山頂を目指し左に折れた。コースは岩石のごろごろした歩きにくいコースだ。前日の雨でぬかるんでいる中を進む。途中、広沢田代では沢山のワタスゲが咲いていた。熊沢田代では池塘があり、ベンチに腰かけて休憩を取る。上を見ると、沢筋にはいくつもの雪渓が残っている。予定では10時50分頃山頂到着予定だったが、2080m付近でコースを間違え雪渓に突入してしまった。 急勾配の雪道、靴を蹴り込みながら約40分ほど登り、2200m付近まで来る。コースを間違えていることに気づき思案する、下を見ると数組が登ってくる。私たちの前を歩いた足跡があったので、最後まで登ることにして慎重に進んだ。 2250m付近で雪は無くなり前方は這い松と熊笹の藪だ。登るのは困難と判断して左側の笹薮に突入する事とした。 GPSで確認すると100m程トラバースをするとコースにぶつかるようだ。45年前の藪漕ぎを思いだしながら、熊笹と這い松を相手に格闘すること40分、後から来た3組5人も同じ目に遭っている。一人で登っていた若い人が藪の中で携帯電話を落としてしまったと言ってきた。 ペットボトルを拾っていたのでその近くではないかと言ったが、途中でGPSの確認をしたのでその付近を捜していたようだ。急勾配の笹薮なので移動するのも困難な状況下であったが、4人で探し、私がコースを見つけることとして分かれた。 ここから沢筋で2本ほど乗り越えて高い所から下を覗くと地面の見える筋状のところが確認できた。そこへ熊笹の上を滑り降りながら、雪の上は滑り台のようにして、何とかたどり着いた。 コースに出て少し下ると雪渓の沢筋にぶつかり上のほうに居るのが見えた。大声を出して呼びかけた。全員が戻りましたが、携帯電話は行方不明のままだった。時計を見ると12時少し前であった。 足と体はヘロヘロになっていたので、息を整えるため休憩したが、この跡山頂までは足が攣っていて苦労しながら歩いた。 俎グラ到着12時20分、昼食を食べて柴安グラへ向かうと、ドローンを飛ばして撮影をしているグループがいた。声を掛けてみると風が強いので操縦が難しいとの事、着陸のため捕まえるのに何度もやり直していた。 下方の景色を写真に撮りながら下り開始だ。下りのコースも岩や木の根、泥濘のスリップなど、容易いルートではなかったが14時40分頃に見晴らしキャンプ場に到着した。2日目(23日) 昨夜携帯電話の充電を、燧小屋へ頼んでその時に至仏山のことを尋ねると、7月1日が山明けでそれまでは登山禁止であると言うことが分かった。予定変更をして山の鼻小屋で折り返し東電小屋より三条の滝へ行くこととした。 出発時間を少し延ばして6時とした。尾瀬ヶ原の木道に人の影が無いというのは、中々見られない景色だと思う。6時半頃から数人ずつ歩く人が増えてきた。この季節原っぱは、春の花と初夏の花が一緒に咲いているので、心地よい散策を楽しむことができた。ワタスゲ、バイケイソウ、水芭蕉、蓮華つつじ、モウセンゴケ、チングルマ、イワカガミ、などなどその他分からない花が沢山咲いていた。 途中木道の上をのそのそ歩くクロサンショウウオがいた。紫の花はアヤメか?ショウブ、原っぱの中は鹿の足跡がいっぱいあった。 山の鼻の自然研究コースを1回りして戻った。東電小屋で休憩をして3条の滝を目指す。元湯山荘より先は木道がなく、少し歩きにくいコースが続く。45年前に来たときは滝を上から覗き見したような記憶だ。今は展望デッキが作られていた。 12時頃になったので軽めの昼食とした。30分ほど居た後、テントへ戻る事とした。途中あと少しという辺りから、ぽつぽつと顔に雨粒が当たり始めた。午後1時40分にテントに着いた。 横になり1時間ほど休んだ。4時半頃から見晴らし休憩所のテーブルを利用して、酒飲をしながら食事を始めた。隣の方々と色々な話が弾み、楽しい時間を過ごすことができた。 6時に充電依頼していた携帯電話を受け取に行き、片付けて寝床に入った。
3日目(24日) 朝4時になると、カッコーが大きな声で鳴き始める。皆目がさめて動き出す、朝はテントの中で湯を沸かして、持参したカップヌードルを食べた。ヌードルがザックの中では一番がさばっているが、簡単なのでいつも持ってくる。 最後の1個を食べたので帰りの荷物は小さくなる。それでも重量は14kg程あるので、肩や背中は痛いし疲れた。 午前6時出発で行動をした。昨夜は雨が少し降ったのでフライシートは濡れている。グルグル丸めて袋につめた。荷造りは完了、忘れ物なし、確認をして長蔵小屋を目指す。 高低はあまりないので苦にもならなかった。白砂田代はずっと樹木帯を歩いてきたので目の前が開けた感覚と草原の向こうに山がそびえる景色と、何とも言えない感慨が沸いてきた。少し眺めて進んだ。 沼尻休憩所は尾瀬沼のほとりにあったが、止まらずに進んだ。長蔵小屋到着8時25分、付近を散策して水確保の後に離れる。沼山峠方面への分岐点には、一昨日山頂で出会ったドローン組の人たちが居た。声をかけて聞いてみるとNHKBSの番組、百名山の撮影だと言う。 放送を尋ねると7月末か8月頃とのことだった。デポして置いたリックを背負い沼山峠方面へ歩き出した。最初のうちは原っぱの中なので景色も良くて良かったが、上りに入ると延々と続く木道階段だった。120m程の登りだ。 沼山峠休憩所到着9時55分、15分ほど休憩の後、バスに乗らず七入まで歩く事とした。下りが延々と続く、途中1時間位歩いたとき、坊主頭にした軽装でトレイルランニング姿の男性が1人登ってきた。熊が出そうなこんなコースを一人で来るのだから、お寺の住職かと想像しながら、下ること1時間50分、やっと七入のバス停に到着した。バスの待ち時間は50分ほどだった。 バスが来たので乗り込みました、料金は御池駐車場まで410円だ。運転手に距離を尋ねると到着したときに6.5kmあったという答えが返ってきた。梅雨の合間の3日間、天気予報を見てきたのが幸いして中日の夜に少し雨が降っただけだった。 燧温泉で疲れを癒し岐路に着く、家に到着午後6時30分
三日目 尾瀬沼から沼山峠





